廃棄物の中には、その成分がなんなのか分析しなければならない物もあります。
どうして必要なのか?分析試験ではそどのようなことが分かるのか?
難しそうなイメージをもたれることが多い廃棄物処理の「分析試験」を、分かりやすくご紹介します。
分析しなければできない廃棄物がある!?
廃棄物は大きく分けて20品目(廃プラスチック類、金属くず、ガラス陶磁器くずおよびコンクリートくずなど)あります。
品目は20品目でも、その性質や状態は様々です。
一見、何でもなさそうですが、中には有害物質を含んでいるものもあります。
これらの廃棄物を適正に処理し、環境汚染を防ぐために、事前に廃棄物を「分析」する必要があるのです。

「分析」ってどんなことをするの?
分析方法には大きく2種類(溶出試験・含有試験)と、ダイオキシン試験があります。
<溶出試験>
廃棄物に含まれる有害成分が、どれくらい溶け出すかを量るための試験。
廃棄物に含まれている有害成分が、雨などにより溶け出して、土や河川などを汚染する可能性があるかどうかを調べるものです。埋立処分されるものが対象になることが多いです。
品目としては「汚泥」「燃え殻」「鉱さい」「ばいじん」の4つです。
有害物質が基準値を超え「特別管理産業廃棄物」となった場合、遮断型埋立処分場で処分されます。
または、中間処理を行い基準値以内に収まるように管理型埋立処分場で処理をします。
<含有試験>
廃酸や廃油などに含まれている重金属(たとえば、砒素、カドミウム、水銀など)などの有害物質の量を調べる試験。その廃棄物の処理方法を決めたり、無害化するための中間処理の方法を決めたりする目的があります。
品目としては「廃酸」「廃油」「廃アルカリ」が対象となります。
また、「汚泥」も処理方法によっては含有試験を行うことがあります。
<ダイオキシン試験>
ダイオキシン類がどれくらいの濃度で含まれているかを検査します。
主に「燃え殻」「ばいじん」が対象です。
※これらの分析試験は、法律により、細かく分析項目が定められていますが、処分場によっては項目が追加されたりすることがあります。

廃棄物を知ることが適正処理につながる
廃棄物の種類、性質、状態は千差万別。
分析試験はそんな廃棄物を知るための1つの方法です。
どんな廃棄物かを把握することと、適正な処理は直結してきます。実際に、分析結果が出ないと処理はできません。土壌汚染や水質汚濁などの環境汚染の防止の面で、分析試験は欠かすことのできない重要な工程となります。また、処理する際の安全の確保にもつながります。
排出事業者としても、処理業者としても、廃棄物を知ることは重要なのです。


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